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【メディアで紹介していただきました】

・マツコ&有吉 かりそめ天国(2020年6月)
・ザワつく!金曜日 一茂良純ちさ子の会(2020年3月)
・ガンバレ!柔道&バレー勝手にニッポン応援団(2019年7月)
Nスタ(20196月)
news every20188月)
ZIP20184月)
・フジテレビニチファミ!(20184月)

・めざましテレビ(20183月)
・富山いかがdeSHOW  20182月)
・スッキリ(201711月)

・めざましテレビ(20167月)
・ノンストップ(20155月)
・たけしのニッポンのミカタ(20149月)
・キス濱テレビ(20146月)
・メレンゲの気持ち(201311月)
・さんまのからくりテレビ(20127月)
・めざましテレビ(20127月)
・やじうまテレビ(20122月)
その他雑誌など
・ベストオブ世田谷『世田谷本』
・メンズファッション誌SENSU
・日本流通新聞

・世田谷ライフ
・洋菓子専門誌ガトー
・地球の歩き方(東京版)
・電撃萌王
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私は、1993年にテイクアウトビジネスをはじめ、現在もテイクアウト店の経営をしています。

長くやっていると、テイクアウト店経営者の方から悩みを相談をされることも少なくありません。その相談のほとんどが「どうしたらそんなにお客様が来るの?繁盛する方法を教えて欲しい」「なぜそんなにテレビの取材が来るの?」「集客するために何をやっているのか教えてほしい!」ということです。

悩んでいる経営者は、お客様を増やしたいと思っていても何をどうすればいいのか分からないと言います。私自身もはじめはみなさんと同じことで悩んでいました。

スタートは販売専門の請負業
私のテイクアウトビジネスのスタートは少し特殊でして、自分の商品は持たずに委託された商品を全国の百貨店で販売するというものでした。今週はこの商品を持ってこの百貨店、来週はあの商品を持ってあっちの百貨店といった感じで週替わりで売る商品と販売先の百貨店が変わるのです。

報酬は完全歩合制で、当時はとにかく売ることだけを考えていました。お客様のことなど全く考えずに自分の儲けのことだけを気にして商売していました。当然ですがお客様のことを考えずに自分のお金のことばかりみていると商売は儲からないものです。

売ることに必死だった私は、毎日大きな声を出し、休憩もいかず、お客様の呼び込みをしていました。お客様がくると、これはどこそこのなになに、でどうでこうで、と必死に商品説明もしていました。しかし、こんなに頑張っているのになぜ売れないのだろう?なにがいけないのだろう?なぜ売れないなぜ?なぜ??なぜ???と毎日悩んでいました。

思ったように売れずに悩んでいたある日、同じフロアーの魚屋さんに商売人として大切なことを気づかされます。商売のことを何もわかっていなかった私にとって転機になる出来事でした。売れているお店の特徴はお客様の方からお店に寄ってくるということ。そして笑顔が絶えないということ。

その魚屋さんは、大きな声を出して呼び込むこともなく、売るために必死に商品説明をしているわけでもなく、大将もお客様も穏やかでいつもニコニコ世間話をしているような感じでした。夕方近くになるとお客様でごった返すのです。私のお店はすぐ近くでしたが、その魚屋さんだけが大賑わいなのです。そして笑顔で帰ったお客様は、数日後に必ずまた買い物にやってくるのです。

その光景を見て気づきました。この大将にお客様は寄ってくるのだ。必死に声を出して売ろうとしている自分本位の私からではなく、お客様を笑顔にして帰らせるこの大将から買いたいのだ、お客様を引きつけるのは商品だけではないのだと。人も重要なポイントになっていることに気づくことができました。

当時の私はがんばっているつもりでしたが、それはお客様にとってはうるさいだけでした。お客様と会話になっていないのですから。自分が言いたいことを、一方的にマシンガンのように、喋り続けるだけの騒音です。お客様にとって必要なこと、一人一人求めている物や、召し上がるときの状況など全て違ってくるのに、お客様のことは一切考えずに、誰にでも同じことを説明していた私に、笑顔になってくれるはずもありませんでした。売りたいだけというのがお客様に伝わっていたのです。

笑顔が商売繁盛のポイント
それからは、お客様に笑顔になってもらうには?どうやったら喜んでいただけるか?と自分のことではなくお客様のことを考えるようになりました。お客様のことを思い喜んでいただこう、買ってよかったと思っていただける商売をしようと、お客様に笑顔で帰っていただきまた来てくれるお店作りを心がけました。

お客様の笑顔が増えると、売上も自然と増えていきました。商売が楽しくなってきたころ、百貨店の担当者と契約先の会社の社長に気に入ってもらい、大阪の百貨店で常設店を出させていただけることになります。このいただいたチャンスが、その後の私にとって、とても重要になってくる出来事でした。

すごく特殊な業態のお店だったのです。固定の店舗で同じ人間が毎週違う商品を売っているのです。商品が毎週変わるんですよ。先週買った明太子が美味しかったからまた買いに来たわ!なんて言われても今週はホッケとかを売っているわけですよ、そして次の週はイワシのつみれ団子とか商品は変わるのに、売っているのはずっと私なのです。

そのうち「あなたは何屋なの?」と言われ、もしかしてどこかで処分品ばかり仕入れてきてるの?だからいつも違ったものを売っているの?などなかなかお客様に信用してもらえず怪しいお店になっていました。(今でもそんなお店ないですよね。おそらく私だけだと思いますそんな商売をしたのは。)

しかし私の考えは、お客様が喜んで帰ってくれれば全てうまくいく。はじめはどうであれ、最後にお客様が笑顔になれば必ずまたやってきてくれる。信用してもらえれば、お客様に好きになってもらえれば、お客様の笑顔を増やせば大丈夫と信じていました。とにかく笑顔で帰っていただくことだけを考えてやっていました。

そうしていると「あなた今日は何を持ってきているの?」「あなたがそう言うなら買ってみるわ」「次はなにを持ってくるのか楽しみにしているのよ」などお客様の方から私のお店に寄ってきてくれるようになりました。

私たちの食べ物商売はおいしくて当たり前です。おいしいものは溢れている時代です。商品力だけに頼っていると近くで同じ商品が安くで売られた時にどうなるでしょうか?同じものなら間違いなくお客様は安いお店で買います。

しかし、私から買いたいと思ってもらえれば、私が何を売っていても、そのお客様は私から買ってくれます。お客様との関係性ができていれば私の方が高くても、きっと私から買ってくれます。

おいしい!という商品力は大前提として、商品ではなく、自分にお客様がつけば何を売っても売れるのだ、と確信することができました。この時に私の商売の基本的な考え方が出来上がったのです。

私の考え方は、同じ商品ならお店とお客様との関係性ができているお店で。しかし同じ商品で、同じ関係性ができているお店が現れたら?もう一つ、お客様に選ばれる理由がいるわけです。

お客様に選ばれる理由をいくつもいくつも考えることで、お店が成長していくのだと。お客様に選ばれる理由をどれだけ知っているかが繁盛店になるためポイントだと。私たちのような小さなお店が選ばれる理由は、おいしいから安いからではないと私は思います。

余談ですが、ある日こういうこともありました。百貨店の担当者が「いまのお客様は知り合いなのか?」と。私はいつも来てくださる常連様ですと答えました。そうすると「そうか。今のはうちの会長夫人と娘さんだ!」と。出店先の百貨店の会長夫人と娘様が私と笑顔で話したくさん買っていく姿が知り合いに見えるほどよかったのです。

販売のプロから次のステップに
しばらくこの常設店をしていたのですが、自分の作ったもので商売をしたくなり、次のステップにチャレンジすることになります。

それが25年以上続けている現在の商売なのですが、なぜこの商品だったのかを説明すると、とても長くなりますので興味のある方がいれば別の機会にお話しますね。

自身で作りあげるはじめての商売でしたので、思うように行かないこともありましたが、商売の基本を忘れずに忠実に実践したことで常連様も増えていきました。

人を雇えるようになるとまた新しいことにもチャレンジし、いちご大福と五平餅や焼き餅をメインにした和菓子屋を開業します。多い日には30万〜40万円売れる店作りに成功しました。

期間は短かったのですが、たこ焼き屋さんもやりました。このたこ焼き屋は月商40万円前後だった店をうちが引き継ぐ形でリニューアルさせ、100万円前後売れるお店にし、譲りました。生地作りとソースにこだわりましたので今でも思い出すと食べたくなります。

大阪の大型ショッピングモールに団子屋を出店したのですが、
これが大ヒット!売れすぎてしまい、同じフロアーの和菓子屋(大手有名店)から「うちの団子がまったく売れなくなった」とクレームが出る事態に発展。

じつは出店案件をもらった時に、私は得意分野の和菓子屋を提案いたしました。しかしこのクレームのでた既存の和菓子店と競合するので、和菓子屋はまずい…団子だけならOK!です。ということで団子専門店を出店したはずでした。

しかし、大手さんがクレームを入れると話はすぐにひっくり返り…OKだったはずの団子専門店はダメになりうちが引くことになりました。そんな経緯で、団子屋はすぐに閉店したい焼き屋に業態変更するというドタバタ劇です。

しかし、このたい焼き屋!オープンすぐから月商200万円を超える人気店になります。もちろんお店作りもしっかりとやりましたが、行列のできる団子屋のお客様が、たい焼き屋に業態変更してもそのまま来てくれた、いや、待っていてくれたのです。

お客様と仲良くなっていましたので、なぜ団子屋を閉めるのか、そしてすぐにたい焼き屋に業態変更して再オープンさせることを伝えることができていました。チラシや宣伝は一切していませんでしたが、お客様との関係性ができていたからこそ成し得たことです。

団子専門店、たい焼き専門店の成功で、商品が変わっても売り方さえわかっていればどんな商売でも同じなんだと実感し、新たにわらび餅専門店も作りました。

このわらび餅専門店の作り方を、数件の和菓子屋さんに教えましたが、現在もこの売り方をしているお店は繁盛しています。

ついに目標だった東京に!
そして時は流れ2011年、ついに私は長年の目標だった東京にお店を出します。今までなにをやっても失敗したことが無かったので、成功することしか考えていませんでした。が13ヶ月連続赤字であっという間の閉店。

しかし13ヶ月で閉店したその5ヶ月後に今のお店をオープンさせています。赤字経営10ヶ月目のころに、私はそのお店の再建を諦めます。同時にもう一度お店を出すことを決心します。

なぜなら、自分自身で問題点に気づいていたからです。何がいけなかったのか、自分自身で気がついて改善策がわかっていたのです。わかっているのだから諦める理由はなく、次は絶対に大丈夫だと確信して再出発したのが現在の4坪しかない小さなお店です。

東京で人気の街、駅から徒歩3分、1階で店内42席テラス席6席、スタッフ16名、家賃100万超えの店が13ヶ月連続赤字そして現在のお店の出店費用など、お金の計算はもう想像にお任せしますが、じつはこのような状況からスタートし、いまの状態に復活させました。

原因がはっきりとわかり、改善策を明確にし実行したお店はやはり結果を出すことができました。お客様が増えお店に賑わいができ、笑顔が増えました。やがて応援してくれる常連様が増え口コミが広がり、テレビや雑誌で紹介されるようにもなりました。

お店の売上も順調に伸び始めると事業を拡大し、フランチャイズ展開を始めます。現在までに5軒の加盟店さんと契約いたしまいたが、全店で赤字を出していません。直営店ではつい最近、記録を更新し最高月商500万を達成しています。

私は思います、商売は1つ1つの積み重ねが大きな成功を生み出すのだと。とつぜん大ヒットしたように見えるお店も、それまでに色々なことを経験し積み上げてきたのもが絶対にあるはずだと。

いきなり売上がアップするような方法があればいいのですが、そんな魔法はありません。コツコツと積み重ねていくことが成功への第1歩だと思います。

お客様に喜ばれる、笑顔になってもらう、お客様に選ばれる、そういった関係性を作る、何度も行きたくなるお店作りをする。お客様があなたに会いに来るお店作りこれが私が最も重要とする長く続く繁盛店の絶対条件です。

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