誰にでも、簡単に、今すぐ出来る、客単価を上げる方法
製造・販売を自分自身でやっている方へ
今の現状から売り上げをアップさせるためには、来店客を増やす・客単価を上げるの2つがありますよね。
売り上げとは
売上=①客数×②客単価 がいちばん単純な考え方です。
( ×③リピートが最も重要なのですがそれはまた)
まず、①客数を増やすためには、それなりの事をしなければなりません。
集客ってヤツです。
準備にお金や時間も必要になったりもします。
次に、②客単価を上げる方法ですが、これも方法は1つだけではありません。
今回は、その中でやれば必ず客単価が上がる方法です。
しかも、今からすぐに実行できる方法なのです。
残念ながら、やっていないお店が多いのが現状ですよ。
それは、ご来店いただいたお客様との会話です。
接客ということです。
お客様が来店しますよね、いらっしゃいませと声をかけてからご注文をいただくまで、あなたはどうしていますか?
ニコニコ笑顔で待っている場合はまだマシで、黙って笑顔も見せずにただ立って待っているだけになっていませんか?
これ、すごく無駄です。
あなたは、毎日何人ものお客様を接客しているわけですが、そのお客様はその他大勢のお客様とは違うわけです。
毎回毎回、しっかりと心のこもった接客をしなくてはいけません。
接客というのは、ご来店いただいたお客様のことをよく理解し、そのお客様にとっていちばん良い接客をすることです。
お客様にとって、メリットのある接客、お客様のためになる接客です。
難しく考えないで大丈夫です。
商品の説明であったり、保存方法など、当たり前のことをしっかりと丁寧に伝えるだけで客単価は上がります。
いつもいつも、すごくシンプルに簡単に、そのお客様のためを考えればいいだけです。
いくつか私のやってきたお店の例をお伝えしますね。
・中華天心のお店
焼売の12個入りパックと1つから買えるバラを並べてあります。お客様は3人家族、1人×2〜3個で大丈夫かな?足りるかな?他のおかずもあるし。と思っています。注文をいただくまで黙っていると6〜9個になります。
ここです。ご注文いただく前に、
この焼売は帰ったらそのままお召し上がりいただけますが、食べる前にラップをかけて少しチンしていただくとさらにおいしくお召し上がりいただけます。またもし食べきれなかった場合は冷蔵庫に入れておいてください。冷蔵で3日間大丈夫です。そのままでもおいしいのでお弁当にも人気ですよ。
たったこれだけを伝えるだけで、バラで注文しようとしていたお客様は、「そうなのね、余っても日持ちするのね。せっかくだから1パックいただいていこうかな。」となる可能性がグンと上がります。
・海産物のお店
例えば100g単位で販売していたイカの塩辛量り売り。今日の旦那さんの酒の肴に、小鉢に何かないかなと来店したお客様。塩辛を試食していただいたらお口に合ったようでこちらをお求め。ポップには塩辛100g300円と表示してあります。だからご注文されるまで黙っているとほとんどの場合が100gと言われます。
なので、
この塩辛は冷蔵庫で5日間、冷凍で2週間大丈夫です。でも、冷蔵で5日目より冷凍で2週間目の方が鮮度が落ちていなくておいしいんです。なので、帰ったらまず小分けしてラップに包んでからアルミホイルに巻いて冷凍保存がおすすめです。100gずつぐらいで小分けしておくと、ちょうど小鉢1つ分ぐらいなので解凍して使う時も便利ですよ。手前のパックが3回分で300g、奥の大きい方が500g入ってます。
何の説明もしないと100gだったお客様が300gになる可能性がグンと上がります。客単価3倍です。もしかすると、なるほど、それは便利だ!と500gになれば客単価5倍です。
1人1人のお客様に対して、たったこれだけのことを積み重ねるだけです。
お客様の知らないこと、わかっていないこと。あなたが知っていることをお客様に説明して、いろいろなことをご提案するだけです。
ものすごく簡単なことです。
でも、やなない方がほとんどです。
今川焼きを買いに行って、いろいろ説明してもらったことありますか?
和菓子屋に行って、お店側から先に何か聞かれてベストな提案をしてもらったことありますか?
ケーキ屋さんに進物の焼き菓子を買いにいって、お店側から日持ちや保存方法を説明してもらったことありますか?
ほとんどのお店が、お客様が注文するまで、質問してくるまで、ずっと黙って待っています。
すごくもったいないです。
お客様は、とくに初めてのお客様には、丁寧に詳しく説明して差し上げましょう。
単価アップと共に、リピートしてもらえる確率が上がります。
なぜなら、お客様にとってあなたは、親切に詳しく説明してくれた、とても優しい店員さんだから。
個人店の多くは、作って並べて待っている【待ちの商売】をしています。
せっかくお客様が来てくれたのなら、喜んでたくさん買って帰ってもらえるように
「お客様が喜ぶ、お客様のためになる、販売トーク」
を準備し、来店していただいたお客様には積極的に【攻めの商売】をしてみてください。
押し売りにならないように、なるほど!それいいね、じゃそれをください!!とお客様自らそれをくださいと言ってもらえるような販売トークを。