お持ち帰り専門のテイクアウト店に必要な3つのポイント
私はお持ち帰り専門のテイクアウト店の経営を専門としていますが、どんな時でもだいたい3つぐらいのポイントに絞り、考え行動するようにしています。
やるべきことや考えることが多いと実践できなかったり、考えるだけ思うだけで、全て中途半端になり、結果に出せないことが多かったからです。
難しく考えずに、すごくシンプルに考えた方が、行動しやすく案外正解だったりするものです。
私たちのテイクアウト商売は、他の飲食店とは違い接客時間も短く、仕事量も多くはなく1人でも営業可能な商売です。
その分、簡単な商売なのですが、言い換えれば「シンプルだからこそ奥が深い商売」なのです。
広く浅くの真逆で、ポイントを絞りそこを深く追求していく、深く深くまで理解できるようになると、とても魅力のある商売なのも事実です。
その魅力あるテイクアウト店を経営していく中で、私なりの3つのポンをお伝えします。
・商品力
・接客力
・仕組み
この3つのポイントを重要視しています。
ポイントその1 商品力
商品力は大前提となります。おいしいが当たり前の現代、「おいしい」だけではお客様に選んでもらうのは大変だと思います。商品力で繁盛している人気店は、「すごくおいしい」と言われているようなお店です。集客や売上に悩んでいるお店が、まずはじめに見直すところは商品力の場合が多いです。自分のお店の味に慣れてしまわず、自己満足せずに味への追求は永遠にしていくべきだと思います。同業種の人気店の研究はもちろん、類似店などのアイデアを取り入れて商品開発に役立てるなど、日々の努力を惜しまないことが大切です。
また商品力とは、味だけではありません。魅力的な商品というのは、味以外の満足度も高いものです。味以外でお客様がその商品に求めているもを理解しておくといいですよ。
ポイントその2 接客力
自分のお店の将来に大きく影響するのが ”接客” です。どんなにおいしい商品を提供していても、接客が出来ていないといずれ苦戦していきます。逆に、何度も通うお店のどこが良くて常連になっていますか?というアンケートで75%の人が、味ではなく「接客」と回答するぐらい、接客は重要になってきます。
高級ホテルやデパートのように、丁寧に話すことが接客力ではありません。そもそも、私たちのようなお店に来たお客様も私たちにそんなものは求めていませんしね。お客様は、私たちに何を求めているのかをしっかりと理解した接客をすることが常連様と言われるお客様を増やすことに繋がります。
何度も来てくれる常連様を増やすことが、売上を伸ばす1番のポイントになります。これが私の得意とするリピート集客というものです。覚えておいた方がいいのは、新規集客がいちばん”時間”・”お金”・”労力”がかかるのですよ。いつまで経っても常連様が増えなければ、ずっと新規集客の繰り返しです。新規集客ばかりしているお店は、必ず潰れます。ポイントは接客で選んでいただけるお店作りですね。
ポイントその3 仕組み作り
自分の商売の仕組みが出来ていないと、目標を達成することは難しいと思います。例えば、新規集客のためにチラシやクーポンを用意したとします。それを使って集客した後のこと、またその後のことを考えていないとその場限りで終わってしまいますよね。結局また新規集客の繰り返しになり、いつまでも楽にはならないでしょう。ホームページやネット・SNSなども、役割や使い方を理解して、うまくいくように仕組みを作っておかないと効果はありません。思いつきのままに行動するのではなく、計画的に行動することが時短になり成功確率が上がるポイントになってきます。
新規集客を頑張らなくても、お客様が集まってくる仕組みを完成させましょうね。
理解するためには自分自身で体験すること
何をどうしたらいいのかわからないときは、商品力・接客力・仕組み、全てにおいて実体験することです。これが考えるよりもいちばん簡単な方法です。まずは食べ歩きましょう。競合店・人気店に行きまくって、食べまくって視察し研究しましょう。商品の見栄えや味、接客も全て自分自身でお客としてたくさん体験しましょう。参考になる良いところをたくさん知りましょう。同時に参考にしてはいけないところもたくさん体験しましょう。あなたのお店に来てくれるお客様も、あなたが他所のお店にお客として行った時も、感じることは同じなのです。良いこと悪いこと、気持ちよく感じたこと嬉しかったこと、嫌な気持ちになったことムカっと感じたこと、これらを自分自身で体験して自分のお店に反映させるのです。この体験値が多くなってくれば、自分自身で考えてどうすれば良いのかわかるようになってくるものです。私たちの商売は一発逆転のドッカーーんは狙わずに、アナログですがコツコツやっていくのがいちばんですよ!出来ることからやって、1つ1つ積み重ねてその数を増やしていけば、必ず良い結果になると思います。